「良い投資だと思う」、ヴェンゲルが古巣アーセナルの今夏補強を評価

[写真:Getty Images]

アーセン・ヴェンゲル氏が、今夏の移籍市場における古巣の補強戦略を評価している。フランス『Eurosport』が伝えている。

昨シーズンのプレミアリーグで19シーズンぶりの覇権奪還に迫りながらも、終盤戦の失速によってマンチェスター・シティの3連覇を許したアーセナル。

新シーズンに向けて20シーズンぶりのリーグタイトル奪還に加え、久々の参戦となるチャンピオンズリーグ(CL)での躍進を目指す。

ここまでの移籍市場ではチェルシーからドイツ代表MFカイ・ハヴァーツを、ウェストハムからイングランド代表MFデクラン・ライスをイギリス人選手史上最高額となる1億500万ポンド(約191億円)で獲得。さらに、アヤックスからオランダ代表DFユリエン・ティンバーの3選手を、いずれも決して安くない金額で獲得した。

16日、アルプスで行われたツール・ド・フランスのステージにゲストとして出席したヴェンゲル氏は、「良い投資だと思う」と古巣の積極的な補強を評価している。

「全体的に見て、個人的には彼らが良い買い物をしたと思う。彼らはいずれも23、24歳で成熟している一方、依然として若いプレーヤーでもあり、数年間は一緒にいられるだろう」

また、73歳のFIFAグローバルフットボール責任者は、自身の在任期間と比較して、クラブがタイトルを争うだけの財政状況にあると考えている。

「(自身の在任期間は)まったく資金がない状況で対処しなければならなかったし、別の方法を見つけなければならなかった」

「アーセナルは現在、財務状況が良好で、優勝につながると考えられる人材を獲得した」

さらに、アーセナルの来シーズンのタイトル獲得の可能性について問われると、「個人的には彼らがチャンピオンシップに勝つと信じている。それはとてもシンプルなことだ。少なくとも今日の自転車競技(ツール・ド・フランス)よりもアーセナルに対する疑念は少ないよ」と、フランス人らしい毒気のある表現を見せつつ、古巣の悲願達成への期待を語った。

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