2023年上半期「モンスト」人気は健在で収益首位 4月リリースの「崩壊:スターレイル」も急成長で猛追

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調査会社のSensorTowerは2023年上半期の日本におけるモバイルゲーム市場の調査レポートを発表した。市場全体での動向として、2023年上半期日本のモバイルゲーム収益は前年同期比-11%の約68億ドル、ダウンロード総数は、前年同期比-6%の約3億ダウンロードをそれぞれ記録した。

調査によると、2023年上半期のタイトル別収益ランキングは1位が『モンスターストライク』、2位が『ウマ娘 プリティーダービー』、3位が『Fate Grand/Order』であることが明らかに。

1位の『モンスト』は昨年10月にリリース9周年を迎え、世界での総収益が100億ドルを突破したスマホゲームの大御所的存在。タイトルの持つ高いブランド力を活用し、『SPY×FAMILY』『チェンソーマン』『呪術廻戦』といった人気アニメIPコラボを積極的に活用するなど人気は健在。

2位は本年3月に世界累計収益20億ドルを達成した『ウマ娘 プリティーダービー』(Cygames)となった。2022年上半期収益Top5との比較では、3位の『Fate/Grand Order』(Aniplex)と4位の『プロ野球スピリッツA』(KONAMI)は変動なく、5位には『パズル&ドラゴンズ』(GungHo Online Entertainment)がランクインした。

収益Top10内について調査会社は「リリースから5年以上のタイトルが6つもランクインしており、新陳代謝の激しいモバイルゲームの世界で日本のモバイルゲームユーザーからの支持を得続けているゲームが半数あることがわかります。また、収益ランキングTop10のうち、7つのモバイルゲームが日本のパブリッシャーによるものです。」と評価している。

ダウンロード総数ランキングでは、『原神』などを手掛けるmoHoYoが4月にリリースした新作タイトル『崩壊:スターレイル』が1位を獲得し、引き続き外資タイトルの勢いが伺えることとなった。さらに、ランキングの半数が新作タイトルとなっていることからも、モバイルゲーム業界の競争の激しさが伺える。

パブリッシャー別収益ランキングでは、収益・ダウンロード数成長量でトップとなったのは、2023年4月にリリースされた『崩壊:スターレイル』(miHoYo)。次いで2位は『勝利の女神:NIKKE』(Tencent)で、海外パブリッシャーが1位と2位を独占する形になりました。同作において日本は収益の60%を占める最大の市場で、2023年5月までに世界収益4億ドルを突破している。

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