水上スキー、草原での追いかけっこ 14歳になる少年と16歳の少女のひと夏 「ファルコン・レイク」本編映像

2023年8月25日より劇場公開される、シャルロット・ル・ボン監督の長編デビュー作「ファルコン・レイク」から、本編映像の一部が公開された。

公開された本編映像では、美しい湖で水上スキーを楽しみ、自然のなかでサイクリングをし、草原で追いかけっこをする、少年バスティアンと少女クロエが仲を深めていく様子が収められている。

撮影地は、シャルロット・ル・ボン監督が幼少期から過ごしてきたカナダ・ケベック州のローランディッド地域。「この地域の夏は、魔法がかかったみたいな雰囲気」と監督も語るように、豊かな自然に囲まれたこの場所はリゾート地としても人気を博している場所だ。

バスティアン・ヴィヴェスによる原作「年上のひと」の舞台は、海沿いのブルターニュ。映画化にあたって、監督が海辺から湖畔に舞台を変更した。その理由について「湖の水は素晴らしいけど、暗く、時に生温かい。湖で泳ぐことは、楽しさと恐怖の両方の体験だと思っていた」と、思春期がもつ“美しさと残酷さ”という混沌とした相反するものを表現するためであることを明かしている。

「ファルコン・レイク」は、14歳を迎える少年と16歳の少女の忘れられないひと夏を描いた作品。もうすぐ14歳になる少年バスティアン(ジョゼフ・アンジェル)は、母親(モニア・ショクリ)の親友ルイーズのもとでひと夏を過ごすため、家族4人でケベックの湖畔にあるコテージを訪れる。森、湖、深い自然に囲まれて過ごす数日間。メランコリックで大人びた雰囲気の3つ年上のルイーズの娘・クロエ(サラ・モンプチ)に惹かれていくバスティアンは、彼女を振り向かせるため幽霊が出るという湖へ泳ぎに行く。

原作は、第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞に輝くなど、日本でも人気のバスティアン・ヴィヴェスによる「年上のひと」。俳優としても活躍する気鋭シャルロット・ル・ボンがメガホンを取った。初の長編監督作の本作では脚本も手掛け、第75回カンヌ国際映画祭の監督週間で上映され、第58回シカゴ国際映画祭ではゴールド・ヒューゴ(新人監督賞)を受賞した。主演に抜擢されたのは撮影時14歳の新星ジョゼフ・アンジェル。クロエ役を、約400人もの中から選ばれたサラ・モンプチが演じている。

【作品情報】
ファルコン・レイク
2023年8月25日(金)渋谷シネクイントほか全国順次ロードショー
配給:パルコ
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