北アルプスや富士山で山岳事故 滑落など8人死亡

 長野と山梨、静岡、群馬、富山の各県警は17日、北アルプスや富士山などの山岳事故で8人の死亡を発表した。

 長野県の北アルプス前穂高岳の紀美子平付近(標高約2850メートル)では、県警のヘリコプターが、16日に滑落した神奈川県横須賀市の公務員鈴木朝子さん(52)を救助したが、死亡を確認した。15日から単独で上高地に入っていた。

 長野市の裾花川では、沢登り中に滑落した東京都板橋区の無職猪俣恵美子さん(69)が見つかり、死亡確認された。16日朝から仲間2人と沢登りをし、同行者が「溺れてしまった」と110番した。

 山梨県山梨市の乾徳山(標高2031メートル)では、神奈川県座間市の会社員坂間太郎さん(39)が亡くなった。16日朝から友人と登山、下山時に体力への不安から単独で短いルートを取ったが集合場所に現れず、警察署員が同日夜に山中で発見した。死因は調査中という。

 山梨県側の富士山で8合目の山小屋に向け登っていた、埼玉県ふじみ野市のスポーツインストラクターの小林義信さん(54)は、16日午後に倒れ、死亡した。病死という。

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