北朝鮮、米との対話や非核化拒否 ICBMは「始まりに過ぎず」

北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長(コリアメディア提供・共同)

 【北京共同】北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の妹、金与正党副部長は17日、談話を出し、米国が求める対話や非核化を改めて拒否し、米国に戦略爆撃機の朝鮮半島展開などをやめるよう求めた。12日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星18」の発射は米韓の圧力に対抗した軍事的攻勢の「始まりに過ぎない」とも表明した。朝鮮中央通信が伝えた。

 談話では、米国が求める「完全かつ検証可能で不可逆的な非核化(CVID)」は「古語辞典で探さねばならない」ものだと一蹴。選挙で政権が代われば約束が破られる米韓は信用できず、実力行使によって米国の動きを抑え込むことで平和と安定を保障できると主張した。

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