<植田麻瑚記者(中継)>
「静岡市の中心街、静岡市葵区伝馬町に来ています。若い層を中心に幅広い世代から親しまれてきた『静岡東急スクエア』は7月17日午後6時をもって閉館し、6年の歴史に幕を下ろしました。
さきほどシャッターが閉まった瞬間には多くの人が訪れていて、周辺の施設で働いている人の姿も見受けられました。最終日となった17日は朝から閉館を惜しむたくさんの人が訪れました」
静岡市の中心部に位置する大型商業施設「静岡東急スクエア」。営業最終日となった17日はオープン前から多くの人が訪れました。
<来店客>
「最終日なので来てみた。よく来ていたところがなくなるのは寂しい」
「ここは楽しい思い出もあったのでなくなるのは悲しい」
<植田麻瑚記者>
静岡東急スクエアが入る「静岡伝馬町プラザビル」は1984年の完成時は「ライブアピタ静岡」が。その後、「生活創庫」、「FIVE-J」などに形を変えてきました。
2007年の「SHIZUOKA109」開業以降は東急モールズデベロップメントが運営に携わり、2017年に“109”がリニューアルする形で「静岡東急スクエア」がオープン。“109”は10代から20代の女性がターゲットでしたが、後継の「静岡東急スクエア」は幅広い客層にアプローチする狙いで外観やテナントを大きく変更しました。
しかし、近年は新型コロナの影響や周辺の商業施設との競争などを受け次第に客足が遠のき、東急モールズデベロップメントは撤退を決めました。
<坂口将也記者>
「こちら思い出を書き込めるようにと作られたメッセージボードです。当初はこのサイズで予定されていましたが、非常に反響が大きく、10メートル以上にわたってメッセージが書き込まれています」
<植田麻瑚記者>
寄せられたメッセージには、感謝の気持ちやここで送った青春時代を振り返るコメントも見られました。
<10代のカップル>
「ただありがとうという感じ」
<3児の母>
「(子どもが)ここに来るとお気に入りの1枚の洋服に合えたりとか、語り尽くせないくらいいろいろなことがあった」
今後はビルの管理会社がオーナーとなり、8月1日以降は「けやきプラザ」に名前を変え、新たな施設としてオープンする予定です。
<植田麻瑚記者(中継)>
「メッセージボードには、『また戻ってきてね』といったコメントや『高校時代たくさんプリクラを撮りに行きました』といった声が多く寄せられていました。閉館時間の午後6時には静岡東急スクエアの望月秀樹支配人が最後の挨拶をしました。
<静岡東急スクエア 望月秀樹支配人>
「ただいまを持ちまして静岡東急スクエアは閉館いたします。長くご愛顧、誠にありがとうございました」
支配人が挨拶をすると訪れた人からは拍手が鳴り響き、カメラで写真を撮る姿が多く見受けられました。思い出として残している人が多くいらっしゃいました。
そして、気になるのは今後です。今後は、ビルの管理会社である「静岡伝馬町プラザビル」がオーナーとなり、「けやきプラザ」と名前を変えて、8月1日以降順次オープンすることが決まっています。既存テナントへの交渉に加え、新規テナントの誘致を進めながら、10月下旬以降のオープンを目指し準備を進めていくということです。