休場から一夜明け 朝乃山、朝稽古

朝稽古に参加して汗を流す朝乃山=愛知県蟹江町

  ●立ち合い確認、体動かす

 大相撲名古屋場所8日目の16日に休場した東前頭4枚目の朝乃山(富山市呉羽町出身、富山商高OB、高砂部屋)は17日、愛知県蟹江町の高砂部屋宿舎で朝稽古に参加した。負傷した左腕を気にするそぶりを見せながらも、幕下以下の力士の胸を借り、立ち合いを確認する場面もあった。

 「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を出した休場から一夜明けた17日も、朝乃山は白まわしを着けて朝稽古に姿を見せた。部屋の力士とともに体を動かし、腕立て伏せなどの腕に負荷をかけるトレーニングは見送った。

 相撲は取らなかったが、付け人を務める序二段、朝童子にもろ手で立ったり、体をぶつけたりして汗を流した。続けて、三段目の朝虎牙とも右を差し込む得意の立ち合いを確認した。

 稽古後は時間をかけて股割りでストレッチを行い、石崎らと左腕の状態について話し、時折、笑顔も見せた。本場所を休場した元大関を一目見ようと、多くの人が訪れ、朝乃山のうちわを手にする人もいた。朝乃山はファンとの写真撮影に応じるなど、ファンサービスもかかさなかった。

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