ワグネルの新たな部隊到着 撤収臆測の中央アフリカ

中央アフリカのトゥアデラ大統領を警護するワグネルの部隊=17日、バンギ(ロイター=共同)

 【ナイロビ共同】ロイター通信は17日、ロシアの民間軍事会社ワグネルの新たな部隊が同日までに中央アフリカに到着したと報じた。同国の大統領報道官の話としている。ワグネルはロシアでの反乱の影響で、中央アフリカから完全撤収するとの臆測が出ていた。

 部隊の規模は明らかになっていない。中央アフリカの憲法改正を巡って30日に実施される国民投票の支援が当面の任務。改憲が実現すれば、2期までとする大統領任期の上限が撤廃され、現在2期目でロシアとの関係が良好なトゥアデラ大統領の続投に道を開く。

 ワグネル撤収の可能性は今月上旬、米国などの一部メディアが指摘した。トゥアデラ政権は退去があったことは認めつつ、新旧要員の入れ替わりの一環だとして、撤収を否定していた。

 中央アフリカは反政府勢力の武力闘争が活発で、政府はロシアの軍事力に依存。近年はアフリカの中でもワグネルが最も深く関与する国の一つとして知られる。 

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