中国恒大2年で赤字11兆円 不動産市場の回復に遅れ

中国恒大集団のロゴ=中国・深セン市、2021年9月(ロイター=共同)

 【済南(中国山東省)共同】経営危機に陥っている中国の不動産大手、中国恒大集団が17日発表した2021年12月期、22年12月期連結決算の純損失合計は約5819億元(約11兆2千億円)だった。22年末時点の負債総額は2兆4374億元に上り、債務超過に陥ったもようだ。

 中国のGDPに占める不動産部門の割合は関連サービスを含めれば20%台とされ、恒大集団は中国経済を支える不動産市場の象徴。外貨建て債務の再編交渉などがまとまらずに立て直しが遅れ、経営難に陥っている実態が改めて浮き彫りになった。

 中国不動産市況の改善は今後の中国経済の行方を左右し、日本経済にも影響を与えそうだ。

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