「大谷のドジャースへのトレードはない」 ヘイマン記者が伝える

日本時間7月18日、「MLBネットワーク」のインサイダーを務めるジョン・ヘイマン記者が「ブリーチャー・リポート」のライブストリーミング番組に出演し、約2週間後に迫るトレード・デッドラインにおける大谷翔平(エンゼルス)の動向に言及した。ヘイマン記者は「エンゼルスのアート・モレノ・オーナーは同州のライバル球団であるドジャースに大谷をトレードしないだろう」と予想。「大谷がトレードされる確率は25%くらい、オフにエンゼルスが大谷と長期契約を結ぶ確率は5~10%」とした。

ヘイマン記者によると、モレノ・オーナーは同じカリフォルニア州に本拠地を置く球団に大谷をトレードすることを嫌がる可能性が高いという。つまり、ドジャースはもちろんのこと、パドレスやジャイアンツも大谷をトレードで獲得するのは難しいということになる。しかし、その一方で、ヘイマン記者はドジャースがFAで大谷と契約することについて「大きなチャンスがある」と指摘。大谷がFAになってしまえば、そこにモレノ・オーナーが干渉することはできないため、大谷は自由に来季以降の所属先を選ぶことができるというわけだ。

また、ドジャースがトレード・デッドラインで大谷を獲得するのは、チーム状況的にもフィットしないと言える。ドジャースは先発投手の補強を必要としているものの、DHのレギュラーにはオールスター・ゲームに出場したJ・D・マルティネス(打率.258、23本塁打、64打点、OPS.873)がいる。マルティネスは今季3試合(うちスタメンは1試合)しか守備についておらず、ドジャースが大谷を獲得し、マルティネスを定期的に外野の守備につかせる可能性は低い。爪割れやマメの問題を抱える大谷よりも、確実に投手として計算できる選手を獲得したほうが現在のチーム状況にはフィットすると言えるだろう。マルティネスが1年契約であることを考えると、ドジャースが大谷獲りに動くのは、シーズン終了後に大谷がFAとなってからということになりそうだ。

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