天久、男子55キロ級で中学日本新 1年生の時から3連覇、次の目標は 重量挙げ・全国中学選手権

 重量挙げの第37回全国男子中学生選手権大会・第22回全国女子中学生選手権大会は16、17の両日、茨城県の高萩市文化会館で行い、男子55キロ級で天久星七(本部中3年)がスナッチ91キロ、ジャーク105キロ、トータル196キロで優勝した。スナッチ、ジャーク、トータルいずれも日本中学新記録だった。男子61キロ級の比嘉歩(大宮中1年)はスナッチ98キロ、ジャーク100キロ、トータル198キロで制した。男子67キロ級で比嘉功(本部中3年)がスナッチ100キロ、ジャーク112キロ、トータル212キロで優勝した。比嘉歩、比嘉功ともにスナッチとトータルで日本中学新記録だった。男子73キロ級では岩崎宇希(東風平中3年)がスナッチ75キロ、ジャーク85キロ、トータル160キロで頂点に立った。

力の差 見せつける3連覇
 男子55キロ級で天久星七(本部中3年)がスナッチ、ジャーク、トータルのすべてで日本中学新記録(日中新)を出し、力の差を見せつけた。階級は変わったが、1年生からこの大会で優勝を続けてきた。「日中新を出すことも目的だったが、3連覇できたのが一番うれしい」と声を弾ませた。

 スナッチでは1本目で85キロを挙げ、2本目は日中新となる91キロ。「前にも挙げたことがあるから自信はあった」と成功させた。3本目に94キロに挑んだが体勢を崩して落とした。ジャークは1本目に92キロを成功させ、記録を残した。2本目の100キロも決めて、3本目は105キロに設定。非公式ではあるが、107キロを挙げた経験もあったため「少し重く感じたけど、いけた」と差しきった。

 最近の試合ではスナッチの1本目を落とすことが多かったため、今大会でしっかり決めたことに手応えも感じている。

 中学校卒業までにスナッチ100キロ、ジャーク110キロのトータル210キロを挙げることを目指す。「練習でしていることが、良くも悪くも試合にでる。1日1日の練習を大切にしていきたい」。卒業まで残り期間でさらなる記録更新を狙う。

 (屋嘉部長将)

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