神宮外苑の再開発で住民説明会

神宮外苑の再開発をめぐり、7月17日、事業者が地域住民に対する説明会を行っています。神宮外苑地区の再開発について近隣住民への説明会が行われている千代田区の会場前からお伝えします。

7月17日の説明会では、再開発の必要性や今後のスケジュール、みどりの保全などについて説明が行われています。説明会の1時間ほど前には、会場周辺に再開発に反対する人たちが抗議デモを行う様子もありました。また、今回の説明会では参加できる人が近隣の住民に限られたということで、中には数十メートルの差で参加できない人もいて「誰でも参加できる説明会も開いてほしい」といった声が聞かれました。

事業者の三井不動産は、説明会に参加できない人に向けて、7月17日の正午に、新たに事業計画を説明する動画を公開したほか、質問を受け付けて回答するサイトを開設しました。動画ではこれまでの説明に加え、新たに野球場やラグビー場を場所を変えて建て替える必要性を説明する内容が追加されています。

また動画の中では、新たな野球場の真横に位置する「いちょう並木」を保全するために、野球場の本格的な設計に入る前に調査を行うことも示されました。いちょうの活力度や根の調査を行い、必要に応じて、土壌環境の改善や改良に加え、野球場の位置をいちょう並木から遠ざける、あるいは野球場の形状や構造を変更するなどの検討を行うと説明しています。

説明会に出席した近隣住民の方に先ほどお話を伺ったところ、会場内はかなり白熱しているということです。質問は一人2問ということで、色々な人から質問が相次いでいるということでした。具体的には、参加者から、計画にある高層ビルが建つことでビル風の影響、懸念の声がある、これに対して事業者は、風の影響は現況と同じとしています。また作業中のトラックの運行などで歩行者天国を使用するかについて、意見を踏まえて検討すると回答しました。この説明会は7月18日と19日も近隣の住民を対象に行われる予定です。

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