西川扇蔵さん死去 日本舞踊西川流宗家

西川扇蔵さん

 日本舞踊西川流十世宗家で人間国宝の西川扇蔵(にしかわ・せんぞう)さんが14日午前6時50分、肺炎のため東京都の病院で死去した。95歳。東京都出身。葬儀・告別式は25日午前11時から東京都台東区上野公園14の5、寛永寺輪王殿第1会場で。喪主は長男箕乃助(みのすけ)さん。

 1933年に初舞台。九世扇蔵だった母の死去後、36年に7歳で十世西川扇蔵を襲名し、宗家を継承。西川流の伝統を習得し、古典ばかりか、「重盛屏風」「七騎落」をはじめ新作の振り付け、上演に力を注いだ。

 99年に人間国宝に認定。2009年に旭日小綬章を受章。21年、文化功労者に選ばれた。

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