山田洋次監督が歌舞伎座初演出 寺島しのぶさんも出演

東京・歌舞伎座の公演を初演出することになった山田洋次監督

 松竹は18日、東京・歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」で上演される「文七元結物語」を山田洋次監督(91)が演出すると発表した。山田監督の歌舞伎座演出は初めて。主人公の長兵衛を中村獅童さん(50)、その女房お兼を寺島しのぶさん(50)が演じる。

 「文七元結」は、幕末から明治にかけて活躍した三遊亭円朝の落語で知られる人情ばなしで、歌舞伎では1902年に初演された人気の演目だ。腕はいいが、ばくちに弱い左官の長兵衛はお兼と夫婦げんかが絶えない貧乏暮らし。見かねた娘が身売りして…という物語だ。

 今作では山田監督の構想によって演出だけでなく、脚本も一新した。

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