フリストフ・ストイチコフ氏がインテル・マイアミに加入したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシについて語った。
バルセロナのレジェンドであり、柏レイソルでのプレー経験もある元ブルガリア代表FWのストイチコフ氏。バルセロナ時代の1994年にバロンドールも受賞したスーパースターは“後輩”メッシのことを今でも気にかけているようだ。
スペイン『ムンド・デポルティボ』のインタビューでは自身が選手キャリアのラストをメジャーリーグ・サッカー(MLS)で締めくくった経験を持つためか、自身と同様にバロンドール受賞者でありながらアメリカ行きを選んだメッシについて、今後も活躍が期待できると太鼓判を押す。
「私はメッシという偉大なプレーヤーを心の底から愛し、そして尊敬している。『メッシはアメリカ(MLS)に遊びに来た』なんて言う者は彼のことを全く知らない。彼の勝利への渇望は凄まじいのだよ。もちろん家族のことも考慮した上での決断ではあっただろうがね」
長年にわたって世界最高のプレーヤーという名声を得たメッシも先月で36歳に。しかし、ストイチコフ氏はメッシが3年後の北中米3カ国共催ワールドカップ(W杯)にも出場するとの期待を寄せる。
「2026年のW杯にも問題なく出られるはずだ。今のところは来年6月にアメリカで開催されるコパ・アメリカが目標だろうがね。メッシはひとたび何かを決意すると、そのために全力を注ぐ男だ。あらゆるタイトルを勝ち取ってきたが、それでもなお勝ちたいのだ。この点で私と彼は似ているね」
一方で、MLSの魅力について問われると「成長し続けながらも安定したリーグ」と位置付け、「サウジアラビアの資金力を恐れる必要もないし、中国が台頭してきたときも気にならなかった。MLSはこの2カ国と違い、ゆっくりと持続的に成長を続けている。一方でアメリカ人のプロサッカー選手はMLS以外に250人もいる。輸入も輸出もするのがアメリカだ」と語った。