【袴田さん再審】「再審公判を前倒しで」弁護団が静岡地裁に申し入れ(静岡県)

袴田巌さんの再審=やり直しの裁判をめぐり、袴田さんの弁護団は7月18日、再審公判を予定より前倒しで行うよう、静岡地裁に申し入れました。

袴田巌さんの弁護団は、18日、静岡地裁に対し、9月に予定している裁判所・検察・弁護団による「三者協議」を取りやめ、法廷での再審公判を前倒しで行うよう申し入れました。

袴田さんの再審をめぐっては静岡地検が、先週、袴田さんの有罪を立証する方針を明らかにし、裁判が長期化することが見込まれています。これをうけ、弁護団は先週、静岡地検に、有罪立証の方針を撤回するよう申し入れています。

(弁護団 角替清美弁護士)

「4月に1回目(の三者協議)が始まって、今まで何も進んでいないに等しい状況」「少しでもいいから進捗状況を教えてほしいと聞いても、(検察からは)文字通り一言も出てこない」「そのような打ち合わせをやる意味はない、本当にそのような態度を公開の法廷でとれますか?と」

また、これにあわせ県弁護士会も、18日、緊急の会長声明を発表しました。声明の中で、杉田直樹会長は、検察には有罪立証の方針の撤回を、裁判所には速やかな裁判の開始と一日も早い判決の言い渡しをそれぞれ求めています。

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