「金欲しさだった」陸自部隊の積立金7万2千円盗む 男性陸曹を懲戒免職

陸上自衛隊今津駐屯地

 陸上自衛隊今津駐屯地(滋賀県高島市今津町)は18日、所属していた部隊の積立金を盗んだとして、第3偵察戦闘大隊の男性3等陸曹(30)を懲戒免職処分にしたと発表した。

 同駐屯地司令職務室によると、男性3等陸曹は2022年5月6日の勤務時間内に第3戦車大隊(当時)の事務室の金庫から、福利厚生などで使う積立金の部隊基金のキャッシュカードを盗み、口座から現金7万2千円を引き出したという。当時の基金管理者が部隊に報告して発覚。男性3等陸曹は「金欲しさだった」と供述しているという。

 金庫の鍵は、16年4月ごろから事務室の机の引き出しに無施錠で保管されていたといい、第3戦車大隊の基金管理者の管理責任をさかのぼって問い、富士学校(静岡県)の50歳代の男性陸曹長を減給15分の1(1カ月)、今津駐屯地業務隊の50歳代の男性陸曹長と第3偵察戦闘大隊の30歳代の男性3等陸曹を減給30分の1(1カ月)の懲戒処分とした。

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