第105回全国高校野球選手権記念岡山大会第10日は18日、倉敷市のマスカットスタジアムと市営球場で3回戦残り4試合があり、岡山東商、山陽、就実、光南が勝ち上がり、8強が出そろった。
岡山東商は九回に柴田がサヨナラの右前打を放ち、岡山南との古豪対決を2―1で制した。山陽は三宅、西野の零封リレーで翠松を4―0で破り、就実は吉川の3点本塁打などで金光学園に10―0の六回コールド勝ち。光南は終盤に6点を挙げ、青陵を9―2で下した。
19日は休養日。準々決勝は20、21日にマスカットスタジアムで行われ、20日は学芸館―理大付、倉敷商―倉敷工、21日は山陽―就実、岡山東商―光南のカード。
▽3回戦
岡山東商 古豪対決制す
岡山南
000000001|1
000010001x|2
岡山東商
▽本塁打 坂手
▽二塁打 正盛、前川
【評】岡山東商が緊迫した投手戦をサヨナラで制した。先発叶は4安打13奪三振、155球で1失点完投。打線は五回に坂手の2試合連続本塁打で先制し、同点とされた直後の九回無死一塁から前川、柴田の連続長短打で勝負を決めた。
岡山南は先発沼田と救援した弓元が好投。無死満塁から1点に終わった九回の絶好機を生かし切れなかった。
山陽 無四球完封リレー
翠松
000000000|0
00030100X|4
山陽
▽三塁打 飯田▽二塁打 渡辺、三宅、田内▽暴投 西山
【評】山陽は三宅、西野の両右腕がともに無四球で完封リレー。投手陣の安定感を示した。打線は四回、先頭の渡辺が右翼フェンスを直撃する二塁打で出塁。1死三塁で飯田が中越えに先制三塁打を放ち、さらに2死一、三塁から三宅が左越えに2点二塁打を運んだ。
翠松は継投と遊撃石盛らの好守で粘ったが、上位打線の5単打のみと攻撃の厚みを欠いた。
就実 好機攻め立て大勝
金光学園
000000|0
002305x|10
就実
(六回コールド)
▽本塁打 吉川
【評】就実が好機に攻め立てた。三回1死一、三塁から敵失と恵木の右前打で2点先制。四回は4四死球と小西の2点打でリードを広げ、六回は吉川の左越え3ランでけりをつけた。左腕加藤は7四死球と制球に苦しみながら6回4安打零封。
金光学園は守備の乱れで流れを失い、思わぬ大敗。打線も毎回得点圏に進めたものの、ホームが遠かった。
光南 終盤に突き放す
光南
100200024|9
000020000|2
青陵
▽本塁打 小原
▽暴投 村上、宮田2▽妨害出塁 板持(西江)
【評】光南が終盤に突き放した。3―2の八回、藤田の右犠飛などで2点を加えると、九回は井上の2点打を含む4安打を集めて4点を挙げた。打線は先発野手全員の18安打。六回から救援した1年生左腕の石井が3回を無失点に抑え、流れを引き寄せた。
青陵は五回、小原の左越え2ランで1点差に迫った。五回から登板の左腕宮田が最後は力尽きた。