MS、企業向け対話AI データ保護を強化

 【ニューヨーク共同】米マイクロソフト(MS)は18日、対話型人工知能(AI)「Bing(ビング)チャット」でデータ保護を強化した企業向けサービスを始めると発表した。入力データや出力された回答が外部に漏れないようにする。対話型AIの安全面を懸念する声に応え、企業の活用を促したい考えだ。

 企業向けサービスは、対話データをAIの学習にも使用しない。MSは「業界の研究やデータ分析でより良い回答を与える」としている。業務支援サービス「マイクロソフト365」の利用者向けに試用版の提供を始める。

 MSは2月に検索サイト「ビング」への対話型AIの搭載を発表した。文書作成ソフト「ワード」や表計算ソフト「エクセル」などにも組み込んでいる。チャットGPTを開発した米新興企業オープンAIの技術を活用して利用者を増やし、ライバルのグーグルに対抗しようとしている。

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