●輝は7勝目、勝ち越し王手
大相撲名古屋場所(ドルフィンズアリーナ)10日目の18日、東前頭16枚目の遠藤は同12枚目の千代翔馬を押し出し、休場明けの場所で勝ち越しを決めた。10日目での勝ち越しは春場所以来となり、2敗を守って優勝争いにも加わる。東十両筆頭の輝は西十両5枚目の北の若を押し出しで破り、勝ち越しに王手をかけた。
立ち合いで頭を下げて突っ込んだ遠藤は、千代翔馬の引きに乗じて攻め立てた。その後は相手に何もさせず、3秒で勝負を決めた。
テレビインタビューでは「番付相手より自分とどう向き合うか。そこはできているかな」と今場所の手応えをにじませた。先場所で負傷した両膝の状態については「うまくやれているかと思う」と話した。
●19日 錦木と対戦
19日は1差で追うトップの錦木(東前頭筆頭)と対戦する遠藤。勝てば賜杯レースでも大きく前進するが、休場明けの場所とあってか本人は慎重で「早く勝ち越せたので、これ以上は求めていない」と話した。
●輝「攻め切れた」
輝は連敗せずに7勝目を挙げ「最後まで攻め切れた。切り替えができている」と自信をにじませた。北の若に鋭く当たり、突きと押しで圧倒。横への動きにも冷静に足を運んで押し出した。勝ち越しが掛かる19日の一番に向け「また明日頑張りたい」と意気込んだ。