富山県南砺市で飼育、短角種和牛のお味は? ブランド名「なんと牛赤丸」に決定

短角和牛の調理の様子を見守る上野さん(右)

 富山県南砺市の福光畜産生産出荷協議会は18日、同協議会所属の上野畜産(南砺市立野原西・福光)が飼育する希少な和牛の一種、日本短角(たんかく)種の出荷を前に、市内のワイナリー「トレボー」で試食を兼ねた生産披露会を行った。ブランド名を「なんと牛赤丸」とすることも発表した。7~8月に期間限定で出荷する。

 日本短角種は東北地方で主に飼育され、赤身が多く低脂肪なのが特徴。上野畜産は所有する耕作放棄地を放牧地として活用しようと試み、昨年から計6頭を飼育。餌にはトレボーでのワイン製造で出たブドウの絞りかすを取り入れるなど工夫してきた。

 この日は、田中幹夫市長や上野畜産の上野幸生(ゆきお)代表(46)ら関係者約20人が出席し、サーロインステーキや焼きしゃぶなどが振る舞われた。上野さんは初出荷を前に「柔らかくて肉本来の味が楽しめる。南砺のブランド牛として十分通用すると思う」とアピールした。今後は需要に合わせ飼育面積や頭数を広げていく考えという。

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