栃木県と塩谷町が台風を想定した防災図上訓練「大雨などの大規模災害に備える」

 九州北部や秋田県の記録的な大雨など全国的に大雨被害が相次ぐ中、栃木県と塩谷町は18日、台風を想定した情報伝達訓練を行いました。

 訓練は、近年相次ぐ大雨などによる大規模な災害に備えるため県と、それぞれの市や町が毎年持ち回りで取り組んでいるもので今回は塩谷町や、消防、警察など11の機関から約140人が参加しました。

 今回は県内に甚大な被害をもたらした2019年10月の東日本台風と同じ規模の台風が接近し、塩谷町を含む県内16の市や町に大雨特別警報が出されたという想定で行われ、県内各地からは河川の氾濫や土砂災害などの被害情報が寄せられました。

 参加した人たちはグループにわかれ被災状況や避難状況など、寄せられた情報をホワイトボードにかき出したり、自衛隊へ災害派遣の要請を行うなど本番さながらの雰囲気で作業手順を確認しました。また、県の幹部や関係機関を集めた災害対策本部会議の訓練も行われ被害状況や今後の気象の見通しなどが報告されました。

 そして、最後に福田富一知事が県民に対し、命を最優先にして行動してほしいとメッセージを述べました。

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