バンパーにカメラ取り付け盗撮 被害は1000人規模か 容疑で運送業の男逮捕

計4台のカメラが仕掛けられた容疑者の軽トラック(京都府城陽市・城陽署)

 配送用の車のバンパーにカメラを取り付けて女子高生らのスカート内を盗撮したとして、京都府警人身安全対策課と城陽署は19日、府迷惑行為防止条例違反(常習盗撮)などの疑いで、京都市伏見区の運送業の男(44)を逮捕した。府警によると、10年以上前から盗撮していたとみられ、被害は千人規模に及ぶという。

 逮捕容疑は昨年9~12月、京都市山科区や南区、伏見区、宇治市の通学路で軽トラックに取り付けたカメラを使い、すれ違いざまに小学生女児(12)や女子高生(18)ら8人のスカート内の脚を16回にわたって撮影した疑い。「車を止める場所を探していた」と容疑を否認している。

 府警によると、配送用の車のバンパー左右の端と前輪付近に計4台のカメラを取り付け、歩行中や自転車に乗っている登下校中の女子高生らを見つけると速度を落とし、並走する形で盗撮していたという。

 府警の説明では、自宅などを捜索した際、ハードディスク30個以上から大量の盗撮されたとみられる動画が見つかった。ファイルから、少なくとも11年前から盗撮を繰り返していたとみられ、市販のドライブレコーダーを悪用していたという。

 男は、知人女性にわいせつな動画を送信した同条例違反と、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(所持)の容疑でも逮捕された。

© 株式会社京都新聞社