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【広州（中国）2023年6月15日新華社＝共同通信JBN】
＊香港とマカオと協力して大湾区の建設を促進する広州・南沙計画公表から1周年
2023年6月14日、「Overall Plan for Promoting Comprehensive Cooperation among Guangdong, Hong Kong and Macao by Further Deepening Opening-up in Nansha District of Guangzhou（広州・南沙区での開放のさらなる深化による広東・香港・マカオ間の包括的協力促進のための全体計画）」が国務院によって公表されてから1周年を迎えました。この計画により南沙区には、大湾区を拠点とし、香港およびマカオと協力する世界的な視点を持った大規模な戦略的プラットフォームを構築するという重要な使命が与えられました。南沙区人民政府（Nansha District People's Government）によると、この1年間、各種の政策や戦略が実際のプロジェクトに形を変え、南沙計画（Nansha Plan）の青写真が具体化してきました。
連なった棚にはブラジルやエチオピアなどからのコーヒー豆が詰まった大型の段ボール箱や袋がずらりと並んでいます。ここは広州・南沙にある世界の高級食品を集めた複合施設、Jointek Globalで、総建築面積は35万平方メートルに及んでいます。輸入されたコーヒーはここを中継点として本土向けに販売されています。
水路による良好なつながりに恵まれていることは、南沙の他にない立地上の利点となっています。Jointek Global Logistics Parkから車でわずか10分の南沙港は、世界で5番目に大きな港である広州港の主要港湾エリアであり、世界の100以上の国と地域の300以上の港に向かう150を超す国際定期航路を有しています。
この数年間、とりわけ南沙計画が実施されてからの1年間、南沙は多くの面で発展を遂げ、実績を積み上げてきました。それには、開放に向けたハイレベルのゲートウエー構築に重点を置いた、国際海運ハブとしての機能強化、企業のグローバル化の支援、国際交流のための新たなプラットフォームの構築などが含まれています。
現在はタイからのドリアン輸入の最盛期です。今年1－5月に5700ユニット以上のドリアンが南沙港を経由して国内市場に運ばれました。南沙港には中国で最大の港湾冷蔵倉庫が稼働しており、本土で最大のドリアン輸入港となりました。南沙区商務局のTian Min副局長は、新鮮なドリアンがタイのレムチャバン港から南沙港に到着するまでわずか4日しかかからず、埠頭から荷降ろしして中国南部の最大級の果物卸市場に出荷するまでわずか1時間半しかかからないと言っています。
Guangzhou Port GroupのSong Xiaoming副ゼネラルマネージャーは、港湾クラスターのサービス能力は継続的に改善されていると述べています。南沙港の海・鉄道複合輸送事業がこのほど、定期運行を開始しました。中欧班列（China-Europe Railway Express）とCentral Asia Railway Express（中央アジア鉄道急行）も南沙港南駅から出発し、カザフスタンやその他の国に至っています。
南沙は「世界の工場」に支えられ、中国企業が世界に進出するための総合サービス拠点の構築を加速し、世界とのつながりを改善していくことを目指しています。現在、この拠点には約100の専門的なサービス機関が入居し、法務、財務、税務、知的財産権をカバーするワンストップ総合サービスを提供し、企業のグローバル化を支援しています。
規則や制度の調整をさらに進め、南沙への国際的関与のための新たなプラットフォームを増加させることにより、開放と刷新が促進されてきました。南沙はこれまでに、中国国家発展改革委員会（National Development and Reform Commission of China（NDRC））と中国における米国の多国籍企業との間の円卓会議、Asia Youth Leaders Forum 2023（2023年アジアユースリーダーズ・フォーラム）、第9回広州年次投資会議（9th Guangzhou Annual Investment Conference）南沙セッションなどの大規模なイベントを開催し、友人の輪を広げてきました。
中国共産党南沙地区委員会（CPC Nansha District Committee）のLu Yixian書記は、「南沙は現在、広東・香港・マカオ大湾区の単なる地理的中心から、地域交通の中心および機能的なハブへと変貌しつつあります。南沙は大湾区の王冠に飾られた真珠です。南沙は産業革新を促進し、成果を実現するための基礎を築きつつあります」と語っています。
ソース：Nansha District People's Government of Guangzhou City
