「江蘇文化」シリーズ短編ドキュメンタリーの第9話「古琴」を公開

「江蘇文化」シリーズ短編ドキュメンタリーの第9話「古琴」

AsiaNet 100220 (0506)

【南京(中国)2023年7月14日新華社=共同通信JBN】江蘇省人民政府新聞弁公室(The Information Office of the Jiangsu Provincial People's Government)が制作した「江蘇文化(Jiangsu Culture)」シリーズ短編ドキュメンタリーの第9話がこのほど公開されました。第9話は中国を代表する独奏楽器とされている古琴(Guqin)に焦点を当てています。古琴は書道や絵画、詩歌、文学と並んで、中国の伝統文化の担い手としての役割を果たし、3000年の歴史にわたる中国文化の壮麗さや言い伝えを物語ります。

このドキュメンタリーは、「古琴の製作」、「平均律」、「審美的概念」の3つの章から構成され、視聴者を鎮江と南通における古琴の遺産へといざない、古琴芸術が有する優雅で美しい旋律、複雑で絶妙な演奏技法、独特な記譜法を紹介しています。ドキュメンタリーはこの楽器の音色につれて、賑やかな街の中に隠された洗練され、魅惑的な生活の一面を明らかにしています。

古琴は自然界に由来し、演者を自然と結び付けます。7つの弦はそれぞれが調和し、音色は心地よく聞こえます。人々を同じように音楽に没頭させ、過去と現在の架け橋を演じます。

大昔から続く古琴の製作方法は込み入って長い製作サイクルを要し、古琴製作者には芸術と木工仕事の基本を極めることが求められます。素晴らしい古琴の製作には少なくとも700昼夜を要します。

古琴はその7つの弦により世界で最も素晴らしい音色を奏でます。古琴独特の簡潔な記譜により、さまざまな人が演じる同じ曲はさまざまな芸術的効果をもたらします。古琴を見事に演じるには技能が必要ですが、より重要なのは知覚力です。これが古琴の演者の芸術的な達成度と演奏技能として高く求められている事柄です。

いくつかの古琴の伝統的楽曲は、演者がその楽曲によって描かれている場面に没頭することを求めています。このようにしてその楽曲の本質を表現することができるのです。古琴はこれまで知識階級の標準的な教養とされてきました。古琴はこれまで知識階級の標準的な教養とされ、集まりにおける古琴を通じた交流は親しい友人の間での暗黙の理解をもたらします。3000年を経ても古琴は中国古来の地から今なお生き生きとして輝き、その音楽は未来永劫、世界に流れ続けていきます。

ソース:The Information Office of the Jiangsu Provincial People's Government

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(画像説明:「江蘇文化」シリーズ短編ドキュメンタリーの第9話「古琴」)