朝乃山、12日目から再出場 大相撲名古屋場所、翔猿と対戦

 左上腕負傷により、大相撲名古屋場所8日目から休場していた元大関で東前頭4枚目の朝乃山(29)=富山市出身、高砂部屋=が、20日の12日目に再出場することが19日決まった。西前頭筆頭の翔猿(とびざる)(31)=東京都出身、追手風部屋=との対戦が組まれた。今場所は11日目まで4勝4敗3休で、残り4番を全て勝てば勝ち越しに届く。

 朝乃山は16日の同場所8日目に日本相撲協会に「左上腕二頭筋部分断裂で4週間の局所安静を要する」との診断書を提出して休場した。師匠の高砂親方(元関脇朝赤龍)によると、休場中も稽古場で体を動かしていたという。「けがはそこまで悪くないようだ。本人の出たいという気持ちが大事。出る限りは一番でも多く勝たないといけない」と語った。

 朝乃山が休場して本場所中に再出場するのは初めて。6場所出場停止処分から昨年の名古屋場所で復帰以降は勝ち越しを続け、今場所は幕内上位に番付を戻していた。

対翔猿戦1勝0敗

 朝乃山は、20日に対戦する翔猿とこれまで1勝0敗の成績で、大関時代の2021年夏場所に上手投げで下した。

 翔猿は足技や左右からの揺さぶりで相手を崩し、機を見て一気に攻め込む相撲が持ち味。今場所は3日目に横綱の照ノ富士(てるのふじ)、5日目に新大関の霧島(きりしま)を破った。最高位は小結。

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