「新ビジネス生み出すきっかけに」TECH BEAT Shizuoka始まる 最先端技術企業とマッチング

最先端の技術を持ついわゆる「スタートアップ企業」と、静岡県内の企業をマッチングするイベントが7月19日、静岡市でスタートしました。

県と静岡銀行がタッグを組んだ「TECH BEAT Shizuoka 2023」。AIやデジタル分野で最先端の技術を持ついわゆるスタートアップ企業と、県内企業のマッチングの場を提供しています。

<超小型4輪移動車試乗のやりとり>

「ぐるっとも出来るんですね」

「うちのタイヤを使っています」

今回で9回目を迎えたこのイベント、スタートアップ企業は過去最多となる102社が集まり、個性豊かな先端技術の実演などをしています。

<サグリ 鷲見拓也セールスマネージャー>

「名前を知ってもらったり、こんなことをやってますとか、知ってもらう機会になるのでありがたい」

このイベントをきっかけに、すでに県内の企業では変化の兆しが見えています。

<スター精密 特機事業部 山田隼也さん>

「こんにちは」

東京都内のスタートアップ企業を訪れたのは、静岡市に本社を置く電子機器メーカー、スター精密特機事業部の山田隼也さん。前年のTECH BEATで出合った都内の会社と打ち合わせに来たのです。

<スター精密 特機事業部 山田準也さん>

「皆さん前向きだしスピード感のある方々なので、すごい刺激を受ける」

TECH BEATでの出合いは県内企業だけでなく東京の会社にも刺激となっています。この日訪れたのは、商品をデジタル技術で3D化するのが得意なbestat(べスタット)という企業です。

<bestat 松田尚子社長>

「スター精密さんは、海外販路をかなり持っていて、新しい売り方、新しい取り組みに前向きだったので、ぜひご一緒したいと思った」

スター精密は飲食店などで使われているタブレットを利用したレジ業務の周辺機械などを作っています。bestatの持つ3D化の技術を活用して、飲食店向けの情報配信を強化しようという考えです。

<スター精密 特機事業部 山田準也さん>

「既存のビジネスだけでなく、もっと広がった部分、横に行った部分をスタートアップ企業と突き詰めてやっていきたい」

年に2度、静岡市で開催されるTECH BEATは県内外から注目されています。

<村井英樹 内閣総理大臣補佐官>

「(イベントは全国的にみても)かなり少ないと思うし、先駆的な取り組みだと思う。AIやデジタルをかけ合わせて新たなビジネスをどんどん生み出してもらうきっかけにしてほしい」

<TECH BEAT Shizuoka 中西勝則実行委員長>

「経営者の方に来てもらって、目に触れて、話を聞いて、自分の会社で何ができるのかを考えてほしい」

企業が新たな組み合わせの可能性を探るTECH BEATは19日から3日間、静岡市のグランシップで開催されます。

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