プーチン氏はオンライン参加 BRICS会議、ロシア外相出席

ロシアのプーチン大統領(タス=共同)

 【ナイロビ共同】ロシアのペスコフ大統領報道官は19日、プーチン大統領が南アフリカで8月に開かれる新興5カ国(BRICS)首脳会議にオンラインで参加することを決めたと述べた。ラブロフ外相が対面で出席する。タス通信が伝えた。

 南アフリカ大統領府は19日、プーチン氏はBRICS首脳会議を欠席すると発表していた。プーチン氏には国際刑事裁判所(ICC)の逮捕状が出ており、南アには同氏が入国した場合、拘束する義務があった。両国間で妥協が図られたとみられる。

 南アのラマポーザ大統領は今月15日にプーチン氏と電話会談しており、直接出席を回避する方向で説得を続けているとみられていた。

 南アは2015年、ICCが逮捕状を出したスーダンのバシル大統領(当時)が入国した際、拘束せずに国際的な批判を浴びた。もしプーチン氏を入国時に拘束しなければ、経済的つながりの深い欧米との関係の悪化は必至で、南アは厳しい立場に立たされていた。

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