明治安田生命への行政処分見送り 金融庁、営業職員問題で

金融庁などが入る中央合同庁舎7号館=東京・霞が関

 金融庁が3月に立ち入り検査に入った明治安田生命保険への行政処分を見送ったことが19日、分かった。営業職員による保険料の着服や節税保険の販売を巡り管理体制を調べていたが、経営陣の主導的な関与はなかったと判断したとみられる。

 明治安田生命は昨年6月、営業職員が複数の顧客から計約2千万円を不正に取得したと発表。保険料を着服していたほか、解約返戻金の一部を借り入れできる「契約者貸付制度」を顧客に無断で使っていた。現在は、手続き完了時に顧客にSMS(ショートメッセージサービス)で注意喚起するようにして、再発防止を図っている。

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