タイ、ピター政権擁立失敗 革新系第1党、親軍派妨害

タイ議会で身分証明書を掲げる前進党のピター党首=19日、バンコク(ロイター=共同)

 【バンコク共同】タイ上下両院は19日、同日実施予定だった2回目の首相指名選挙を前に、5月の総選挙で下院第1党となった革新系「前進党」のピター党首を2回連続首相候補として認めるかどうかについて投票し、認めないと議決した。首相指名に向けた2回目の投票は行われなかった。次の投票は27日にも実施されるとみられるが、ピター政権実現の可能性は事実上ついえた。

 両院の親軍派議員らが19日、ピター氏の2回目の立候補に異議を唱えていた。

 一方、憲法裁判所は19日、ピター氏について総選挙での立候補資格がなかったとする選挙管理委員会の訴えを受理し、判断を示すまでの間、議員資格を一時停止した。

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