英MI6、ロシア人スパイ勧誘 ムーア長官「ドアは開いている」

 【ロンドン共同】英国外での情報活動を担う英秘密情報局(MI6)のムーア長官は19日、ロシアのウクライナ侵攻に不満を抱くロシア人に対し「われわれのドアはいつでも開いている」と述べ、スパイ活動への協力を呼びかけた。チェコの首都プラハでの演説で語った。

 ムーア氏は「ロシア軍がウクライナの都市を破壊し、多数の子どもを連れ去る状況にがくぜんとしているロシア人がたくさんいる」と述べ、「彼らは同胞のスラブ民族を攻撃するプーチン大統領の言い分が、うそと空想だと分かっている」と強調。侵攻後にMI6の活動に協力した人もいると述べ「共に流血を終結させよう」と訴えた。

 核兵器使用に関しては「プーチンの頭の中は見られないが、攻撃激化や核について話しているのはプーチンと一握りの取り巻きだけだ」との見方を示した。

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