スタンフォード大学長辞任 研究不正で調査、教授として残留

米スタンフォード大=2017年1月、スタンフォード(ロイター=共同)

 【ワシントン共同】米スタンフォード大のマーク・テシエラビーン学長は19日、学長職を8月末に退くと発表した。著者として名を連ねた論文に不正の疑いが持ち上がり、大学の調査委員会が研究データの操作などを認定したため。大学には生物学の教授としてとどまる。

 調査委が検討した論文は12本。テシエラビーン氏が過去に主導的な立場で関与した5本のうち4本で、実験画像の使い回しやデータ操作を確認した。本人は不正に関与していないが、疑義が浮かんだ際に積極的に訂正などの対処をしなかったと問題視した。不正が相次ぐような研究室の運営にも問題があったとした。

 テシエラビーン氏は神経科学者。

© 一般社団法人共同通信社