体に優しいタルトいかが 富山県射水市の高藤さん、21日キッチンカー開店

21日にキッチンカーのタルト店をオープンする高藤さん

 富山県射水市庄西町(新湊)の高藤由佳さん(45)が21日、キッチンカーのタルト店「アトリエ菓子工房ラ グリシーヌ」をオープンさせる。卵や乳製品を使わないメニューを提供し、ビーガン(完全菜食主義者)やアレルギーのある人にスイーツを楽しんでもらう。「おいしいお菓子で笑顔をつくりたい」と意気込む。

 高藤さんは市内出身。大阪府の製菓専門学校を卒業後、兵庫県尼崎市のケーキ店で3年間パティシエの腕を磨いた。出産と子育てを機に食と健康に関心を持ち、富山市医師会看護専門学校に入学。富山や高岡の病院で勤務しながら看護師資格を取得した。

 パティシエと看護師の両方の経験を生かそうと、体に優しいタルトの店を思いついた。地元の新湊信用金庫と日本政策金融公庫の創業支援制度を活用してオーブンや冷蔵庫を準備した。

 卵や乳製品を使わないタルトは、植物性の油や豆乳、てんさい糖などを用いて作る。健康志向のメニューだけでなく、バターを使ったアーモンド生地のタルトや季節の果物を取り入れたフルーツタルトも用意する。バースデーケーキの販売も考えている。

 高藤さんは当面、自宅敷地にキッチンカーを止めて営業する。高齢化が進む同市庄西町のにぎわいづくりにも貢献したいと言い、「住民同士のコミュニケーションが生まれるような地域の癒やしの場になればいい。機会があれば、イベントにも出向きたい」と話す。

 営業時間は午前10時~午後6時。火、水、木曜休業。

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