石動駅北にマンション 富山県小矢部市誘致、24年春完成

賃貸マンションの建設予定地。奥はあいの風とやま鉄道石動駅

 大和ハウス工業は、富山県小矢部市石動町のあいの風とやま鉄道石動駅北口に3階建て賃貸マンションを建設する。建設地はJAいなば本店の移転などでできた更地の一部で、市が企業誘致に取り組んできた。関係者は市の玄関口周辺の活性化につながることを期待する。同社は月内に着工し、来年3月の完成を目指す。

 小矢部市が19日発表した。マンションは27室で、敷地面積はJAいなば本店跡地などの1582平方メートル。メルヘン建築を象徴するれんが調の外観となっている石動駅とマッチしたデザインに仕上げる。断熱性や省エネ性能などを評価する国の基準「ZEH―M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)」に対応させ、カーポートや融雪設備も備える。

 石動駅北口では昨年3月にAコープおやべが閉店し、同5月にJAいなば本店が同市赤倉へ移転。今春までに計約3960平方メートルが更地となっていた。市は「駅北のまちづくりの転換期」と位置付け、民間主導の企業誘致を目指してきた。

 マンション建設は中心市街地活性化に向けた第一歩となる。桜井森夫市長は「誘致対象施設の一つであるマンションが建設されることは大変うれしい。市の定住人口増加の一助となり、駅周辺の新たなにぎわい創出につながることを期待する。引き続き駅周辺への企業誘致に努めていく」とコメントした。

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