茶農家訪ねて御朱印集め 静岡 川根お茶街道推進協

「茶飲帖」制作 産地の魅力、肌で感じて

【静岡・大井川】茶産地の農家や茶商を巡って、御朱印を集めよう――。静岡県の川根本町や島田市、両市町の茶業団体などで組織する川根お茶街道推進協議会は、「川根茶」や地域のファンづくりを目指し、オリジナルの御朱印帳「川根茶飲帖(かわねさいんちょう)」を作った。産地に足を運ぶきっかけをつくり、魅力を肌で感じてもらうのが狙い。

オリジナル御朱印帳「川根茶飲帖」(静岡県川根本町で)

川根茶業協同組合と川根本町まちづくり観光協会が1冊500円で販売している。添付のマップにある事業者を巡ると無料で川根茶を飲むことができ、御朱印を受けることができる。一部は予約が必要。

企画に参加した川根本町の茶農家で、つちや農園の土屋和明さん(60)は「生産者の人柄や栽培環境を知ってもらい、今までとは違う楽しみ方で川根茶を感じてほしい」と期待する。

島田市川根地区と川根本町内の13事業者が参加。さらに増やす予定だ。同町産業振興課商工業室の井林三怜主査は「訪れた人たちに、地域の魅力に触れてほしい」と話す。

静岡県川根本町にある坂本園の御朱印

静岡県川根本町にある相藤園の御朱印

© 株式会社日本農業新聞