貿易収支、1年11カ月ぶり黒字 430億円、資源高が一服

財務省の本庁舎=東京・霞が関

 財務省が20日発表した6月の貿易統計(速報、通関ベース)によると、輸出から輸入を差し引いた貿易収支は430億円の黒字だった。黒字は2021年7月以来、1年11カ月ぶり。資源高が一服して輸入額が減った一方、半導体不足が緩和したことで自動車を中心に輸出が拡大した。

 輸入額は燃料の減少を受けて前年同月比12.9%減の8兆7010億円となった。原油は単価の下落に輸入数量の減少が重なり、輸入額が36.2%減った。液化天然ガス(LNG)は33.2%、石炭は37.5%減った。

 輸出額は1.5%増の8兆7441億円で、伸び率は5月の0.6%から拡大した。

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