中国、近畿、東海が梅雨明け 平年より1日遅く

大阪市内で、日傘を差して歩く女性ら=20日午前

 気象庁は20日、中国(山口県を除く)、近畿、東海の3地方が梅雨明けしたとみられると発表した。平年よりいずれも1日遅く、昨年と比べ中国が6日、近畿と東海が3日早い。

 気象庁によると、向こう1週間の天気は、湿った空気などの影響で雲の広がる日もあるが、高気圧に覆われ、おおむね晴れる日が多い見込み。

 沖縄は6月25日、奄美は同26日に梅雨明けが発表されている。山口県を含む九州や四国は高気圧の縁を回る南からの暖かく湿った空気の影響を受け、関東甲信など他の地方も大気の状態が不安定などで天気が悪いことから、20日は梅雨明けを見送った。

 梅雨明けした3地方は梅雨期間(5月29日~7月19日)に局地的な豪雨をもたらす線状降水帯が発生するなど大雨の被害に遭った地域も多く、総降水量は松江市で635ミリ、浜松市で691ミリとそれぞれ平年値の1.7倍以上になった。

 昨年は梅雨明けを6月下旬に発表し過去最短の期間とみられていたが、後に確定値を発表し、中国は7月26日ごろ、近畿と東海は7月23日ごろに大幅修正した。

日傘を差して名古屋駅前を歩く人たち=20日午前
気象庁の庁舎

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