駅で旅行の相談できる 東武トップツアーズ 日光のリアルな情報、浅草に発信

東武トップツアーズの運営となった東武日光駅ツーリストセンター=日光市内

 総合旅行業の東武トップツアーズ(東京都墨田区、百木田康二(からきたやすし)社長執行役員)は日光・鬼怒川エリアへの観光誘客に向け、東武鉄道や東京・浅草駅拠点と連携した「発着地一体」の情報発信と着地型旅行商品の開発・販売を強化している。

 同社は今月1日、駅業務受託などの東武ステーションサービス(東京都墨田区、大阿久信二(おおあぐしんじ)社長)から、東武日光駅と鬼怒川温泉駅のツーリストセンターの事業譲渡を受けた。

 これに伴い、両センターと、15日に運行を開始した新型特急「スペーシアX(エックス)」の車内、東武トップツアーズが浅草駅で運営する「東武ツーリストインフォメーションセンター浅草」などが一体となり、日光・鬼怒川のリアルな情報をシーンに合わせて発信していく。渋滞や紅葉などリアルな情報を浅草駅でも提供したり、スペーシアXで同社スタッフがクラフトビールや「日光珈琲(コーヒー)」を販売したりする。

 同社は着地型旅行商品として日光東照宮の将軍着座の間での特別祈祷(きとう)プランを販売している。今後、日光・鬼怒川エリアのさまざまな事業者とも連携を強化し、高付加価値商品を開発し、浅草などで販売していく。海外旅行会社とも連携し、インバウンドの誘客拡大に注力する。

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