修学旅行費を着服 「給料だけでは返済苦しく」 中学校の事務職員を免職 ジョッキで6~7杯、飲酒運転の生浜高教諭も 千葉県教委

千葉県庁

 千葉県教委は19日、修学旅行費などを着服したとして、市原市立東海中の事務職員、高松舞主事(32)を免職の懲戒処分とした。酒気帯び運転容疑で県警に逮捕された県立生浜高校の小柴有教諭(39)も懲戒免職処分となった。

 県教委によると、高松主事は2020年7月ごろから22年10月まで、保護者から徴収した修学旅行費や教材費、教材業者から返金された過払い金など、少なくとも82万7288円を着服した。

 会計処理の点検を受け、着服を教頭に申し出て発覚。県教委の聞き取りに対し「私的な負債があり、給料だけでは返済が苦しかった」と話しているという。

 小柴教諭は6月8日夜、千葉市内の居酒屋で飲酒した後、帰宅するために車を運転。9日未明に市原市内で中央分離帯に衝突する事故を起こし、市原署に道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで逮捕された。聞き取りに対し、ビールをジョッキで6~7杯ほど飲んだと話している。

 県立実籾高校の男性教諭(63)は、同校女性教諭の太ももに触れるなどのセクハラを行ったとして、戒告処分となった。

 井田忠裕教育次長は「県民の信頼を裏切ることになり、深くおわびする」と謝罪。県教委は各学校に職員の綱紀の粛正に関する通知を出し、不祥事根絶に向けた指導を徹底するよう求めた。

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