名門レスリング部でいじめ 財布からキャッシュカード抜き取り、喫煙も 日体大柏高、総体辞退も検討

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 千葉県柏市の日体大柏高校のレスリング部で、部内の男子生徒によるいじめ事案など複数の不祥事が相次いでいたことが19日、同校への取材で分かった。同部は昨夏の全国高校総体で5回目の団体優勝を飾るなど全国屈指の名門。27日からレスリング競技が始まる今年の高校総体出場が決定しているが、福田吉高教頭は「辞退も含め学内で検討している」と話した。

 同校によると、いじめは昨年度に発生。同校では同年度内に事案を把握し、加害生徒に対し「特別な指導を行った」(福田教頭)という。数年前には部員が別の部員の財布からキャッシュカードを抜き取る事案があった。さらに本年度には、部員の喫煙も発覚した。同校では、生徒指導やプライバシーの観点から詳細については説明できないとしている。

 福田教頭は「学外の多くの方から応援いただいている中での不祥事で申し訳ない。部員の生活面については、問題発覚の度に適正な指導を行ってきた」と話した。

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