埼玉の死亡事故、西部・東部で多い傾向 南部・北部を大きく上回る 幹線道路の交通取り締まり強化へ

死亡事故抑止へ出発式を行う県西部警察署の交通課員ら=川越署(県警提供)

 埼玉県警は死亡事故の多い県西部と県東部で抑止を図ろうとそれぞれの地域を管轄する警察署が一堂に会して出発式を実施。西部は川越や狭山などの9署が川越署敷地内で、東部は越谷や加須などの9署に隣接する岩槻を加えた10署が杉戸町の「アグリパークゆめすぎと」で士気を高めた。白バイやパトカーによる幹線道路の警戒や交通指導取り締まりを行い、重大交通事故の未然防止を目指す。

 県内の交通事故死者は17日現在、58人で前年同期比増減なし。方面別では西、東部ともに21人で、それぞれ全体の約36%を占め、南部の5人、北部の8人を大きく上回っている。西部は狭山署管内が最も多い6人で、西入間署管内が3人で続く。東部は越谷署管内が6人で最多。加須署管内が5人で2番目に多い。

 出発式で市川光浩第2方面(西部)本部長は「一人一人が交通事故を発生させないという強い意志の下、真剣に取り組んでほしい」、山崎満第4方面(東部)本部長は「重大事故につながる交通違反には積極的な取り締まりを実施し、高齢者や歩行者といった交通弱者の安全確保を図ってほしい」とそれぞれ訓示した。

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