梅雨明け前に黄金色の実り 千葉・いすみで超早場米収穫  「粒もよく、いい出来」

稲穂が黄金色になり、収穫が始まったいすみ市の田んぼ=20日

 米作りが盛んな千葉県いすみ市で20日、超早場米の収穫が始まった。梅雨明けを待たずに稲穂は黄金色の実りを付け、早くも新米の季節を迎えた。

 稲刈りをしたのは市内で大規模稲作をする「新田野ファーム」(藤平正一社長)。手掛ける約150ヘクタールのうち50ヘクタールで5年前に始めた極わせ種「五百川」を作付けしている。3月下旬に田植えをして4カ月、いすみ鉄道新田野駅そばの田んぼから収穫作業を始めた。

 コシリカリ系でさっぱりとした食味の五百川。「水が必要な3~4月に雨が降り、ほどよく晴れがあって順調に育った。粒もよく、いい出来」と藤平社長。大型コンバインが田んぼを往復して次々と刈り取り、8月初旬にかけて約250トンを収穫する。今月下旬には同社直売所や県外のスーパーに並ぶ予定。

収穫したコンバインからトラック荷台に移される超早場米「五百川」

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