袴田さん裁判終結求める 日本プロボクシング協会

2014年、当時の現役チャンピオンらとファイティングポーズをとる袴田巌さん(最前列中央)=東京・後楽園ホール

 ジムの会長で構成する日本プロボクシング協会は20日、プロボクサーだった袴田巌さんの裁判の早期終結を求める声明を発表した。再審公判で検察側が有罪立証する方針を示したことを受け「裁判をさらに長引かせるという行為は理解しがたく、人道的な見地からも許されるものではない、と私たちは考えます」と訴えた。

 87歳の袴田さんは1966年に静岡県で一家4人が殺害された事件で死刑が確定。今年3月に東京高裁が再審開始を認める決定をした。同協会は「一日も早く無罪判決が言い渡され、損なわれ続けた名誉が回復されることを心より願っています」とした。

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