水素で動く船、万博で初旅客運航 岩谷産業開発へ、次世代乗り物

2025年大阪・関西万博での運航が発表された、岩谷産業が開発を担う水素燃料電池船の模型=20日午後、大阪市

 日本国際博覧会協会は20日、2025年大阪・関西万博で水素を使って動く水素燃料電池船を運航すると発表した。協賛する岩谷産業が開発を担い、旅客運航は国内初という。船は全長30メートル、約120トンで定員は150人。岩谷によると、大阪市中心部と万博会場の約11キロを40分程度で結ぶ想定で、次世代の乗り物体験が楽しめそうだ。

 万博で先進技術を披露する「未来社会ショーケース」の一環で、燃料の水素と空気中の酸素から電気を生み出して船を動かす。運航時に二酸化炭素(CO2)を出さず、においや騒音がなく快適な乗り心地という。

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