TSMC「世界に生産拠点構築」 中国法人社長が講演

中国・南京市で行われたTSMC中国本土法人の羅鎮球社長の講演=20日(共同)

 【南京共同】半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の中国本土法人の羅鎮球社長は20日、「顧客のニーズを満たすため、世界中のさまざまな場所で生産拠点を構築する」と表明した。中国江蘇省南京市で開かれた「世界半導体大会」で講演した。

 南京市の工場では、回路線幅16ナノメートル(ナノは10億分の1)型と28ナノメートル型の半導体の製造を手がけていると説明。TSMCは米アリゾナ州でも半導体工場を建設中で、羅氏は、米中対立下でも両国で生産を継続していく姿勢を示した。

 半導体市場については「足元は悪くても、広く使われるようになる」として、先行きは楽観的な見方を示した。

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