経済安保「同盟国と協調を」 経団連の夏季フォーラム

長野県軽井沢町で始まった経団連の夏季フォーラム=20日午後

 経団連の夏季フォーラムが20日、長野県軽井沢町で2日間の日程で始まった。初日は国家安全保障局長を務めた北村滋氏が経済安全保障について講演し、半導体など経済安全保障推進法が指定する特定重要物資の確保は「一国では対応できない。同盟国と協調することが重要だ」と述べた。

 貿易関係を逆手に取って相手国に圧力をかける「経済的威圧」への対応や、有事などでサプライチェーン(供給網)が途絶えることがないようにするための環境を整える必要があるとの考えを強調。レアアース(希土類)の確保では「実効的な国際協調が可能なのではないか」とした。

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