なでしこ、海外組が最多の9人 熊谷主将「絶対に変わる」と期待

調整する熊谷(左)と清水=クライストチャーチ(共同)

 今大会のなでしこジャパンは過去最多の9人が海外のチームに所属する。優勝した2011年は4人、15年は6人、19年は2人のみだった。欧州で10年以上プレーする熊谷主将は「まだ来たばかりの人も多いが、ようやく海外に出てきた。絶対に変わる」と日本の進化に期待する。

 熊谷は11年のW杯優勝後にドイツに移籍。13年にはフランスに渡り、強豪リヨンで欧州チャンピオンズリーグ5連覇を成し遂げた。世界トップの選手を相手に個の強さを磨き、競争を勝ち抜いた経験が今につながる。

 国内では21年にプロのWEリーグが始まったが、外国勢のスピードや体の強さの違いを体感し、勝負できる場は代表の試合に限られる。日本の大黒柱は「正直もったいない。これが毎日できるなら嫌でも慣れる。そう考えたら来ない理由は見つからない」と海外挑戦を勧めてきた。

 27歳の清水は昨年、日テレ東京Vからイングランドのウェストハムに移籍した。清水は「19年と比べて成長し、新しい力になる」とチームの底上げに自信を示した。(共同)

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