16歳でチェルシーから放出された挫折が糧に…エンケティアが若くして培った精神「1番手になりたい」

[写真:Getty Images]

アーセナルのイングランド人FWエディ・エンケティアが少年時代の挫折を振り返った。

16歳からアーセナルに所属するエンケティア。18歳でファーストチーム初出場を果たしてから約6年、24歳となった現在も主力の座を掴めていないが、昨シーズンはブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが離脱した穴をきっちり埋めており、アーセナルにとって大事な戦力であることは間違いない。

そんなエンケティアだが、アーセナル加入前はチェルシーの下部組織に所属。イギリス『フットボール・ロンドン』のインタビューでは、チェルシーを放出され、その直後にアーセナルから声がかかった16歳のころを振り返った。

「例え13〜14歳であっても、1日おきにチェルシーの練習に通っていれば、チェルシーこそが自らのアイデンティティ、そして人生の一部となる。退団を受け入れることは難しかった」

「僕をサポートしてくれる家族の存在が救いだった。チェルシーを追い出されて4日か5日後だっただろうか…幸運にもアーセナルへ行くチャンスがあると知ったんだ。おかげで長い間落ち込まずに済んだよ。新たな挑戦がなければ暗い日々が続いたはずだ」

愛するクラブを追い出されるという挫折を味わうも、その後すぐに得たチャンスを逃さず、今日に至るエンケティア。この経験からネバーギブアップの精神を培ったようで、定位置を掴みたいと意気込む。

「そうしてアーセナルにスカウトされた結果、アカデミーの一員になることができた。このままどこまでも上り詰めたいと考えるのは自然なことさ。だけど、人生は山あり谷あり。信心深い僕は全ての出来事が自分のためになると信じている」

「バックアッパーであることを受け入れたわけじゃないし、それは今後も同じ。ベンチに座るのが目的なら契約は延長しなかった。全ての試合に出ることは不可能だし、決めるのはコーチたち…それでも1番手になりたい。それが僕のメンタリティだ」

「トレーニングに全身全霊を注ぎ、監督に頭痛の種を与えたいね(笑) いつだってドアは開かれているし、ピッチでも貢献したい。これまでも、これからも、やることは同じだ」

なお、エンケティアは同い年のイングランド代表MFデクラン・ライスと同じ日にチェルシーの下部組織を退団。今夏約9年の歳月を経てライスと再びチームメイトとなった。

© 株式会社シーソーゲーム