マイナ点検、自治体の負担に配慮 首相「国民の不安払拭のため」

全国都道府県議会議長会との懇談会であいさつする岸田首相=20日午後、首相官邸

 岸田文雄首相は20日、全国都道府県議会議長会との懇談会を官邸で開き、トラブルが相次ぐマイナンバーの情報ひも付けについて、自治体側の作業負担に配慮しながら総点検を進める考えを示した。「誤りを重く受け止め、政府一丸となって再発防止、国民の不安払拭のための丁寧な対応を強力に推進する」と述べた。

 マイナンバーを巡っては、他人の情報とひも付けるミスが続出。鳥取市は20日、他人の障害者手帳の情報を誤ってひも付けたケースが100件以上あったと明らかにした。障害者手帳のミスは静岡、宮崎両県でも起きている。

 政府は、個人情報に誤りがないかどうか、自治体などを通じて秋までに総点検する方針。

© 一般社団法人共同通信社