特急「しなの」に新型車両投入へ JR東海、29年度ごろ

名古屋―長野を結ぶJR在来線特急「しなの」に導入される新型車両「385系」のイメージ(JR東海提供)

 JR東海の丹羽俊介社長は20日、名古屋市で定例記者会見を開き、名古屋―長野を結ぶ在来線特急「しなの」の車両老朽化に伴い、乗り心地と安全性を向上させた新型車両を導入すると発表した。2029年度ごろの投入を目指す。

 しなのでは、カーブを国内最速で走行できる振り子式車両を使用。従来の「383系」は導入から30年近くが経過していた。新型車両の「385系」はカーブの開始位置をより正確に検知する新技術や車内の防犯カメラを取り入れる。

 丹羽氏は「新しい時代に合った車両を導入し、利用を増やすとともに、乗客にさらに快適なサービスを提供したい」と話した。

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